#034-0001「しらせ」2009年04月20日 21時56分43秒

 こころうちにさくらひこばえとめるきもちのうちはやる。とまどうよろこびふるえるけはいのたよりのかぜはようせいのほほえみをたずさえてひかりさざめいた。
 しれずたのみのまかないによのうつしみははかないゆめのよせるはだみのやるせない。
 ちょうのはねがおおぞらをはばたかせてあわいゆめのかおりにひのささやきがこだました。
 あゆむときめきをひるがえしふたたびこぬとむせびなく。さくらみちにかけるこいもようひとときのまばたくあいまのとわひびく。
 むくのいのちはやさしくてだきしめられるあたたかなときけはいのきざしにもゆるきらめきあやしくもまことのひかりたまゆらにゆれるたましいあいのつづきに。
 きそうはなびらまとうひかりにとどめぬこころほどけゆく。
 まどろみふかいまじわりのあしたのゆめのつまびいてきのうのたびのおもいでうたう。

  ひとつにて
  ふたたびみやる
  ゆめのあと
  はなびらうめて
  せかいのなかで

 よちょうにけむるひのあかりはいつのときをきめさそう。わからぬしらせにむねをふるわせかんじるあわさのいろをときめきしんじるよわいのかぜはみしらぬわたしになった。
 てのぬくもりのめぐるまみえにたわわなひかりがたずねくる。あいのまえあいのあとそのふれあいはてんちをなだめる。

 はなびらがはるのかぜにまいあがりてんちのゆめにひとをいざなう。かすみのおくにあるせつなるおもいをかぶせてひとときのとわをなぐさめる。
 いのちのいきてしぬゆめのきたることのさるゆくえにてばなすゆめのつかむあいはいつもきざしにかくれておおいなるひとつのうちゅうをかなでる。

 はなさくこみちのあしおとはつちのかおりをふみしめてきもちのゆくえにたゆたってかがやくひかりのあとをおう。ひかりのゆめをおう。
 いにしえからとわへのかえりみちきらめくいろのかおりになって。ひとつがひとつ。ふたつがひとつ。すべてがひとつ。あいのひびき。
 はなびらがそらまいちってながれるときをゆうやみにしらせた。
(文字数:800)
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コメント

_ よっぱ ― 2009年04月21日 08時04分04秒

全てひらがなで書かれていて、読点がないので一瞬読みづらく感じます。
しかし、その分集中して一生懸命読みましたので、これもひとつの表現方法なんだなぁと…
春と桜まい散る中でのデートを楽しみたくなりました。

_ 木の目 ― 2009年04月21日 12時37分24秒

うーん、これはコメントし辛い文章です。

_ ウラジーミル・コマ子 ― 2009年04月22日 12時01分16秒

読点のない散文にくわえて詩的な省略が効果をあらわして、助詞があると思って読んでいた者は桜の花か匂いかにしたたか鼻面を撲たれました。主客の区別がないというか、対象にとけこんだ描写とひらがなとの組み合わせも効果的なのかもしれません。

>よちょうにけむるひのあかりはいつのときをきめさそう。
ここは「ときめきをさそう」、あるいは「ときめきさそう」でしょうか。このままでも意味は通じますが。

_ くれび ― 2009年04月22日 12時48分53秒

まずはひらがなの文章を目で追いながら逐次漢字仮名交じりの文章に変換しながら読んでいると、実際の視点より少し遅れて意味を持った文字がさっき見た蛍の光のように、まるで何かの予兆のように頭の中に浮かんでは消えてゆきます。
では今度は変換せずにそのまま読んでみると、妻の実家の法事でみんなで唱えた般若心経の響きのように心にとどろく宇宙が現れます。

_ ukihaji-12 ― 2009年04月24日 21時07分41秒

漢字も読点も無いので何度も精読して漢字変換、凡その内容を想像して、叙事詩として鑑賞させて頂きました。面白い表現法だと感じ入っております。

_ おっちー ― 2009年05月01日 21時49分55秒

 この作品を読み切るだけでコメント期間の全てを費やしてしまいました(笑)半分本当です。
 でもたぶんこの文章の含むところの半分も掴めてはいないと思います。
 「兆し」という言葉のゆっくりと変化しようとする感じに、ひらがなを読むゆっくり感、時間をかけて進む感じを掛けたのかなあ。
 丁寧に描きたかったのかな、というイメージを感じ取りました。

_ つとむュー ― 2009年05月01日 23時02分29秒

すいません。おっちーさんのコメントを読んで、こりゃ腰を落ち着けて取り組まなくてはいけないなと感じました。ということで、コメントはしばらくお待ちを!(本当はGWで旅行に行ってしまうだけで、かたじけないです)

_ なぎさひふみ ― 2009年05月07日 16時36分26秒

みなさまコメントありがとうございます。

意訳を致しました。みなさまの意趣に沿うかどうかわかりませんが。

《 心の内に咲く桜のひこばえは、気持ちを止めてなお心を騒がせる。戸惑う喜びと震える気配は便りという風になり、妖精の微笑みで光の舞をして私を取り囲むのだった。
 心の深く、自分でも分からない願いの実現は、世界への反映を齎しつつ、それがやるせないほどの夢の行いであったと知った。
 蝶は自由である。大空に羽ばたかせて、なお風に揺られて、いのちの香りを運んでいる。それはひかりの尊き行いである。
 歩むことの初々しさにふと留まれば、もう二度とないと郷愁に胸を絞る。桜の咲く通り道には恋人の甘いじゃれ合いが、一瞬の永遠へと心を渡すのだ。
 無垢のいのちという新鮮な桜咲く世界は暖かく、抱きしめられるように心にきらめいて、嘘であるかのような真実のひかりが、全てを取り巻き、私という存在を解けさせていく。
 愛の物語がそうであるように。
 深い夢の交わりは、永遠なる明日への響きを奏でて、記憶の襞を潤すのだろうか。

  ひとつにて
  ふたたびみやる
  ゆめのあと
  はなびらうめて
  せかいのなかで

 予兆の印に煙る風景、陽の明りは何時への旅立ちだろうか。分からない知らせに胸を震わせ、その感じることの微妙さに、自分を投げかけて、全ての夢へと放擲するのだった。
 あなたの手のぬくもりが愛のたわわな慈しみになる。愛は永遠だけれども、私とあなたとの触れ合いはいつも世界を潤すのだ。

 春風が吹いて、花びらが舞う。世界全体に鏤めるように散る桜は、夢の世界との出会いを創るのだ。遠く霞む山並みに、私は一羽の蝶となり、描く夢の永遠を垣間見るのだった。
 命の儚さは、知らないことの死ぬ夢を生きることであり、実現する愛の知らせを手放しながら、次なる学びへと宇宙を創造しているのだろうか。

 桜道に歩みながら、自然の大元に抱きしめられて、たゆたう私は、ひかりの、いのちの舞になる。
 遥かな昔ととわの物語は、このひとひらの花びらに隠されている。一枚と全て。二枚も全て。そして全ても。それが愛の詩である。
 もう暮れかけている。こころに花びらの舞を留めて。》

_ manicure ― 2017年04月11日 19時18分49秒

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