#031-0009「一富士二鷹三なすび」 ― 2009年01月18日 17時04分57秒
で、なんで三番目がなすびなんだろう。
室蘭に泣き砂で有名なイタンキ浜という砂浜があるそうだ。
行ったことも見たこともないけど。
イタンキ浜でなすびがなると、イタンキなす。
もし、オタンコという場所があれば、そこでなるなすびはおたんこなすだ。
そのなすびを振るとくらくらくらくら桃園クララ。おたんこナース。
あ、違う。おたんこナースの主人公は似鳥ユキエだった。
桃園クララは、そう。白衣でポンの主人公だ。
看護婦さんになるのもいいなぁ。
いまは看護師さんって言うんでした。
注射器で、「痛くなかったですか」なんて優しそうな笑顔しながらぶっすぶっす針を刺すのって、気持ちいいんだろうなぁ。
「痛ぇだろっ」って睨んだのが、さっき飛んでいった鷹で、今度はこっちの腕をくちばしで突っついてくる。
くちばしが注射器になってる!
逃げろっ。
逃げても逃げても前に進まない。
足元は砂地。
一歩進んでは足をとられ、額からは汗。
もう泣きたいよ。
これが有名な泣き砂だな。
砂の上を走る。走る。
新春恒例の富士山駅伝だ。
わたしは地元山梨の看護師さんチームの代表なのだ。
前を走るは、重病人チーム。酸素ボンベをつけながら走っている。
それは酸素ではない。笑気ガスだ。
笑いながら走っている。
タフだ。重病人とはいえ、あなどれない。
追いかけてくるのは、鷹だ。
くちばしが注射器の鷹。
逃げろ。そこへなすびが飛んでくる。
QBからロングパス。
タッチダウン。
フットボール鷹。
面白かったなぁ。
「鷹だ。鷹になるのだ」
違うな。「虎だ虎になるんだ」
するとここは虎の穴。
虎穴にいらずんば虎児を得ず。
重病人チームのタイガーマスクがトラのパンツをはいて笑っている。
笑気ガスの吸いすぎだ。
「違う。寅ではなく今年は丑だ。来年の話をしているので笑っている」
鬼が追いかけてくるので、穴を抜け出し、なっていたなすびを鬼にぶつけた。鬼が鷹になり、穴は富士山の風穴。
一富士二鷹三なすび。
こいつは春から縁起が……。
(文字数:799)
室蘭に泣き砂で有名なイタンキ浜という砂浜があるそうだ。
行ったことも見たこともないけど。
イタンキ浜でなすびがなると、イタンキなす。
もし、オタンコという場所があれば、そこでなるなすびはおたんこなすだ。
そのなすびを振るとくらくらくらくら桃園クララ。おたんこナース。
あ、違う。おたんこナースの主人公は似鳥ユキエだった。
桃園クララは、そう。白衣でポンの主人公だ。
看護婦さんになるのもいいなぁ。
いまは看護師さんって言うんでした。
注射器で、「痛くなかったですか」なんて優しそうな笑顔しながらぶっすぶっす針を刺すのって、気持ちいいんだろうなぁ。
「痛ぇだろっ」って睨んだのが、さっき飛んでいった鷹で、今度はこっちの腕をくちばしで突っついてくる。
くちばしが注射器になってる!
逃げろっ。
逃げても逃げても前に進まない。
足元は砂地。
一歩進んでは足をとられ、額からは汗。
もう泣きたいよ。
これが有名な泣き砂だな。
砂の上を走る。走る。
新春恒例の富士山駅伝だ。
わたしは地元山梨の看護師さんチームの代表なのだ。
前を走るは、重病人チーム。酸素ボンベをつけながら走っている。
それは酸素ではない。笑気ガスだ。
笑いながら走っている。
タフだ。重病人とはいえ、あなどれない。
追いかけてくるのは、鷹だ。
くちばしが注射器の鷹。
逃げろ。そこへなすびが飛んでくる。
QBからロングパス。
タッチダウン。
フットボール鷹。
面白かったなぁ。
「鷹だ。鷹になるのだ」
違うな。「虎だ虎になるんだ」
するとここは虎の穴。
虎穴にいらずんば虎児を得ず。
重病人チームのタイガーマスクがトラのパンツをはいて笑っている。
笑気ガスの吸いすぎだ。
「違う。寅ではなく今年は丑だ。来年の話をしているので笑っている」
鬼が追いかけてくるので、穴を抜け出し、なっていたなすびを鬼にぶつけた。鬼が鷹になり、穴は富士山の風穴。
一富士二鷹三なすび。
こいつは春から縁起が……。
(文字数:799)
コメント
_ つとむュー ― 2009年01月24日 23時13分04秒
こんな風に連想が続いていく作品って大好きです。でも、連想が続いていくと、内容がどんどん発散していくものですが、この作品ではいくつかのキーワードが要所要所に登場して、どっかに行っちゃいそうな連想をホッチキスのように留めています。それが、「注射器」とか「笑気ガス」といった自分ではとても連想できないワードなので、もう可笑しくて可笑しくて・・・。楽しませていただきました。
_ ヴァッキーノ ― 2009年01月25日 15時27分31秒
ドミノ倒しみたな作品ですね。
どんどんお話が進んで行って、
それまでは、ちゃんとうまく次へ倒れてくれるか
ハラハラしているんでが、
全部倒れたところで、なにかやっと全体像が
見えてくるような。
どんどんお話が進んで行って、
それまでは、ちゃんとうまく次へ倒れてくれるか
ハラハラしているんでが、
全部倒れたところで、なにかやっと全体像が
見えてくるような。
_ 木の目 ― 2009年01月25日 18時21分25秒
最近夢の見方をいろいろ試しています。
枕の下に宝船とか七福神を描いた紙を入れて寝たことはないんで、今度の旧暦の正月にやってみようと思います。
旧暦の元旦は、明日ですね。
一富士二鷹三なすび
いい年になりますように。
枕の下に宝船とか七福神を描いた紙を入れて寝たことはないんで、今度の旧暦の正月にやってみようと思います。
旧暦の元旦は、明日ですね。
一富士二鷹三なすび
いい年になりますように。
_ 窮蟯虫 ― 2009年01月27日 00時52分23秒
次から次へとイメージがつながって、初夢でまとめ上げられている、軽妙な文章ですね。最初から構成して書くのですか?自分はもう最初にガチガチに枠を決めてから書くんで、ラストの部分を最初に書いてしまうことも多々あります。こういう感じ、自分にできないので憧れます。
_ よっぱ ― 2009年01月27日 20時15分18秒
懐かしい台詞や名前も並びつつ、夢ならではの雰囲気。
面白かったです。
面白かったです。
_ おっちー ― 2009年02月01日 00時29分47秒
第3段落の最後、
>逃げろっ。
から文体が変わりますよね。
リズムも変わるし、急にイメージ描写になる。
第2第3段落の調子がとても良かった(好きだった)ので、「あっ、勿体ないなあ」と最初思ったんです。
でも第4第5段落はナイスなキーワードを挙げていくことで乗り切った。
僕は6段落目がいちばん良かった。
>来年の話をしているので笑っている
で鬼がいきなり登場するところは最高。
連想イメージ作品って今まであったと思うんですが、その中でこの作品は完成度の高い方だと思います。
>逃げろっ。
から文体が変わりますよね。
リズムも変わるし、急にイメージ描写になる。
第2第3段落の調子がとても良かった(好きだった)ので、「あっ、勿体ないなあ」と最初思ったんです。
でも第4第5段落はナイスなキーワードを挙げていくことで乗り切った。
僕は6段落目がいちばん良かった。
>来年の話をしているので笑っている
で鬼がいきなり登場するところは最高。
連想イメージ作品って今まであったと思うんですが、その中でこの作品は完成度の高い方だと思います。
_ 木の目 ― 2009年02月01日 22時21分47秒
皆さん、あたたかいコメント、ありがとうございます。
もう少し、よいものをお見せしようと、努力をしようと思ったものの、失われた時間はあまりにも大きいです。
わたしの文章はどんどん下手になっているようです。
やはり、わたしは「毎日書き続ける」、「日々才能を伸ばしている人の文章を読む」、「自分の感性に磨きをかける」、この精進を忘れてはいけないのでしょう。
今年は、時間をやりくりしてでも、精進をして行こうと思っております。よろしくお願いいたします。
もう少し、よいものをお見せしようと、努力をしようと思ったものの、失われた時間はあまりにも大きいです。
わたしの文章はどんどん下手になっているようです。
やはり、わたしは「毎日書き続ける」、「日々才能を伸ばしている人の文章を読む」、「自分の感性に磨きをかける」、この精進を忘れてはいけないのでしょう。
今年は、時間をやりくりしてでも、精進をして行こうと思っております。よろしくお願いいたします。
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