#011-0013「結託」[両方]おさかさん2006年09月16日 08時24分27秒

「さて、ママ。そろそろ帰るよ」
 最後は、やはり山下だった。隙なく整えられた髪に、帽子をひょいと乗せ、肩越しに呟いた。
「いつも通りに」
「・・・そうね。ありがとう。またいらしてね」
 山下は、かるく右手を上げて出て行った。
 
 四十年。
 働いて働いて、並木通りの片隅にこの店を持った。
 カウンターの他には四人がけの席が二つあるだけの、ちっぽけなお城。
 露子は真新しい航空券を眺めやった。
 店を閉めたら、と決めていた。あの人の足に触れた土を踏み、あの人の目に触れた空と海を見るのだ、と。この年だ、もう帰って来るつもりもない。

 カウンターの上に何かある。
 ライターだ。かなり古い。山下はジッポが好きで、いくつか持っていたが、これは初めて見る。名前が彫ってあるが、薄暗い中では読めない。
 電話が鳴った。
「そちらは、もねらあと、ですか?」
 知らない声だ。
「その・・・私は山下の息子なんですが、露子さん、ですか?」
「そうです。山下さんならもう帰られましたよ」
「え?」
「つい今しがた。あ、ご存知かしら、年代物のライター。お忘れになったかも」
「今、ですか。ライター。そうですか、親父が・・・」
 沈黙。
「露子さん」
「はい」
「父は、一週間前に亡くなりました」
 
 盆を過ぎた墓地に人影はない。
 山下に話したのはいつだったか。そういえば同じ苗字ね、と。
 終戦間際、フィリピンで散った恋人。戦後は家族の消息も途絶えた。 
 珍しくもない話。だが山下は覚えていた。
「父も自分の叔父だとは、そのライターが出てくるまでは知らなかったようです。露子さんに知らせなきゃ、ってそれはもう、うわ言にまで言い続けて」

 今ふたりは、同じ場所に居る。

 若いままの恋人の、涼やかな目を思った。
 山下の、低く張りのある声を思った。
 仕方ないわねえ。露子はふっと笑って、ライターで航空券に火を点けた。
バケツの中で炎が高く燃え上がり、すぐに消えた。
 鰯雲の浮かぶ空を、赤とんぼが連なって飛んでいった。
(文字数:795)

コメント

_ トゥーサ・ヴァッキーノ ― 2006年09月16日 11時30分01秒

夜の場末のスナックの話しかと思っていたら、意外と外は夕暮れ時だったんですね。と思ったら、それから何日か過ぎてからのお墓参りだったんですね。なるほど。航空券に火をつけて見上げると、ボクなら単純だから、飛行機雲があるように書きそうなところをリアルな季節感漂う鰯雲にするところが切ないです。

_ コマンタ ― 2006年09月16日 15時21分19秒

叔父と甥が結託して、フィリピン行きを阻止したんですね。店を続けさせるため、長生きさせるため。ロマンチストだったらタイトルは「赤とんぼ」にしちゃいたくなりますが、うーむ、考えさせられるなあ。航空券は燃やしてしまうことに意義がある。それにしても、こんな微妙にすれちがった人間関係をひとつの読み物としてまとめて(しかも課題を両方ともクリアして)しまう手腕はぼくの想像を超えてます。スゴイの一語に尽きる。

_ マロ ― 2006年09月17日 23時48分29秒

 人間関係、物語を構成するのにちょっと時間がかかりました。
 露子がフィリピンで何をしようとしているのか(自殺だろうか?)、なぜフィリピン行きを取りやめたのか(昔の恋人が、死亡した常連客の叔父だと分かったから?だとしたらなぜ?)、そのあたりが明確には理解できていません。
 頭の回転が襲い読者の側(僕のことですが)の一方的な問題なのですが、この2点がどうも消化不良でした。
 とはいえ、いつもの通り秀でた作品であることには間違いありません

_ マロ ― 2006年09月17日 23時49分58秒

上記の
「物語を構成するのにちょっと」は、
「物語の構成を理解するのにちょっと」でした。
すいません。

_ なぎさひふみ ― 2006年09月18日 07時26分03秒

 時の流れは永劫の、たちまちに、伏流のまにまに、いのち輝き、永遠への、永遠からの夢を見て。

_ ファイト ― 2006年09月18日 10時38分17秒

>仕方ないわねぇ
はぁ~、切ないね。ここで使えそうな他の言葉がみつかりません。

_ おさか ― 2006年09月18日 15時27分11秒

トゥーサ・ヴァッキーノさん、
や、やっぱりわかりにくかった?しくしく。
場末じゃないのよ、並木通りなのよ、一応。

コマンタさん、
ありがとうございます。これ八百字じゃ無理かもと思いつつ書きました。ふたりが「しめしあわせている」ことを明確に描きたかったのですが字数が当然足りず、タイトルにしてしまったので・・・手腕だなんてとんでもないです、冷や汗ひーふーです。

マロさん、
ほら、マロさんもこうおっしゃってるし(泣)。
えと、解説は反則なのですが、ひとつだけ。露子さんは、山下さんの息子さんからの電話を受け取るまでは、恋人のお墓がどこにあるのかも知らなかったのです。

なぎさひふみさん、
あの歌が思い浮かびますね。時のな~が~れに♪

ファイトさん、
うう、ありがとうございます。この一言のせつなさを感じていただいて嬉しいです。苦しんだ甲斐がありました。

_ つとむュー ― 2006年09月18日 23時49分40秒

最初、「さすがおさかさん、うまいなあ」と思いながらさらりと読み流していたのですが、ヤバイですよ、コマンタさんのコメント!こんなに奥の深い作品だったとは。このままでは、共感賞3連覇してしまうではありませんか。

ということで、無理やり?な点を考えてみました。
最初、「いつも通りに」という常連の山下さんのセリフは、「バイバイ、ママ」ぐらいの方がいいのでは?と思いました。というのも、この話は常連の山下さんが別れを言いに来た話だけだと思っていたから。コマンタさんのコメントを読んで、「いつも通りに」というセリフに意味があることを知りました(あー、?な点になっていない)。
次に、「名前が彫ってあるが、薄暗い中では読めない。」の部分ですが、ここはヤマシタという名前を、わずかな光の中で読み取ってはいけないのでしょうか?同じ苗字なんだし・・・(こ、これはどうでしょう?でも、無理やりだなあ)

_ クマザラス ― 2006年09月19日 05時23分48秒

ウーン ウーン ウ”ーン
どうやら、クマの頭では理解し切れていないようです。皆さんのコメントでやっと状況が飲み込めてきました。

_ おさか ― 2006年09月19日 09時14分08秒

つとむューさん、
いや3連覇は無理っす。だってわかりにくいもん(笑泣)
>ここはヤマシタという名前を、わずかな光の中で読み取ってはいけないのでしょうか?
うーんママもお年ですからね(笑)ローマ字だったので読みにくかった、という一文もあったのですが削りましたの・・・しくしく。そっか、ちょっと「ヤマシタ」ってのが読めるっていうことにしといたらもっと解りやすかったのかもー。

クマザラスさん、
く、くまざらすさんまで・・・しくしくしく。ごめんなさい。
あとで「ゆりかご」あたりに反省バージョン書きます。

これって女の人が読んだらどうなのだろう。誰か~、いらしてえ~

_ mukamuka72002 ― 2006年09月19日 18時00分32秒

皆さんと結託して「わからづらいコール」連発して、おさかさん落ち込ませようと思ったものの、本当の事書きます。
今回一番最初に読んで舌打ちしました「チェッ、また一発かましやがったおさか丸め!」
素晴らしいと思いました。で、わかりづらいという意見を参考に読み直してみると、さらにその深みが理解できて、改めて感銘しました。
でも、やはりわかりづらいか……描き直し作、読みたいですね。絶対凄い事になると思います。

_ おさか丸 ― 2006年09月19日 20時23分05秒

mukaさんまたコレ気に入ったので使います(笑
落ち込むというか・・・ああやっちゃった、って感じ。
実は寝かせがいつもより短かった、ことを白状しときます。

ゆりかごで、書き直し版UPします。えっと字数はもっと増えます、てへへ。
講評中じゃ、ホントに反則なので、投票終了後で。
というわけでわかりにくいまんまで~す。みなさまの解釈をお待ちしております。

ところで女性陣がひとりもいらしてないのが、すごく不安。というか悲しい。なぜえええ

_ ミスター・カトー ― 2006年09月19日 20時25分18秒

良い作品だと思います。
すぐに情景をイメージする事が出来ましたよ。
わかりづらいかなぁ〜
生意気ながら、引っ掛かる所をあげれば
>鰯雲の浮かぶ空を、赤とんぼが連なって飛んでいった。
ぐらいですかね。
ちっぽけなお城だから、窓があるのかな?とか時間の感覚が読めないので・・・
ちっぽけな事が気になりました。

_ ミスター・カトー ― 2006年09月19日 20時25分22秒

良い作品だと思います。
すぐに情景をイメージする事が出来ましたよ。
わかりづらいかなぁ〜
生意気ながら、引っ掛かる所をあげれば
>鰯雲の浮かぶ空を、赤とんぼが連なって飛んでいった。
ぐらいですかね。
ちっぽけなお城だから、窓があるのかな?とか時間の感覚が読めないので・・・
ちっぽけな事が気になりました。

_ ぎんなん ― 2006年09月19日 21時36分45秒

どうも女性陣です(^_^)遅くなりました。
このお題を使って、これが書けちゃうわけ???ってのが第一印象。なんか、もう、かなわないなと。共感賞3回取ったら師範代とかに格上げすべきでは。
「結託」ってタイトルが好きです。
私個人はそこまでわかりにくくはなかったです。でも何回も読んでいくとまた別の印象を持ったりしますね。おさかさんにしてはちょっと文の繋がりがかくかくしてるかな??書き直し版にも期待。

_ 秋尾 ― 2006年09月19日 23時23分15秒

ジッポのライター、航空券、バケツ。個々の言葉ってすごく重要なんですね。(考え落ち? (~_~))

_ 鹿王院知子 ― 2006年09月20日 09時51分47秒

遅くなりました!自称女です!

おさかさんは作品も人物も大好きなのですが
そんなおさかさんファンのわたくしにも
確かになぞめいた作品でした。

他の方のコメントをお読みしたら
さらにわたくしの読解力では深みにはまってしまいました!

わたくしの単なる好みで言えば
露子さん(いい名前!)がもうちょっと前面に出てきても
よかったかなと。
(解釈間違っていたらごめんなさいね)
そして山下さん(おじさんの方)も
もうちょっと出してもよかったかなと。
思いました。
このお話は納まりきらなかったんですよね!
わかります、ひょっとすると、スケールでかい話でしょう?
私も前回のかき氷、そのうち書き直せれば主人公の誤解をはらしてやることができるかな~なんて
思っているのでした
またコメントにきます
では

_ おさか ― 2006年09月20日 10時01分51秒

ミスター・カトーさん、
ありがとうございます~、場面の移り変わりがスムーズじゃないのですよね。しごく反省しております。

ぎんなんさん、
ううう、姉さんお待ちしておりました。
>文の繋がりがかくかくしてるかな
そう、今回ばっさばっさ削除しすぎたかも~。肝心なピースが足りないパズル状態・・・

秋尾さん、
そうなんですー、でもそこまで読み手に要求はできまへんっ(号泣)

鹿王院知子さん、
>ひょっとすると、スケールでかい話でしょう?
そそそんなことは・・・でも、詰め込みすぎというのは当たり。露子さんは私も気に入ってて(モデルいます)、山下さんも(こっちはモデルなし)なかなか、この二人の魅力をもう少し出してあげたいきもします。
書き直し版、がんばります~

_ 無責 任三郎 ― 2006年09月20日 12時23分00秒

山下って、呼び捨てにするところが良いですね。
歳をとったら経験してみたい風景でした。
書き直し版、楽しみにしております。

_ か弱い預言者 ― 2006年09月20日 19時39分11秒

 おう、私は飛んでいる。それは世界の夢を見ているのだ。あなたも飛んでいる、この生の一瞬にときめいているのだ。

_ よっぱ ― 2006年09月20日 20時33分11秒

何ともロマンチックなお話で良いですね
並木通りのスナック(?)の常連さんと昔の恋人が親戚で苗字と何処か面影が似ていることで露子さんもある程度年下の彼に心許していたのでしょうね
現代の話だとすると、40年働いてお店を持って20年露子さんはもう80歳?彼一筋で60有余年、素晴らしい
僕もそれくらい女性に惚れられてみたいものです

_ おさか ― 2006年09月20日 20時42分49秒

無責 任三郎さん、
呼び捨て・・・実際にはさん付けしてるような気もしますが(笑、書き直し版、お待ちくださいませ(ってプレッシャーがああ)

預言者さん、
ありがとうございます~(号泣)

よっぱさん、
さすがロマンチストよっぱさんっ(しつこい?私)
ありがとうございます~
年齢的には六十歳くらいかなあと思ってましたが八十歳ってのもいいですね♪考えてみよっと。
そう、ママはしっかり「乙女」なのですよ。

_ 百吉 ― 2006年09月21日 02時45分08秒

うう。800字にすべてが入っている。
読み手の想像力に任せるところは言及せず、それでいてディテールから背景が読み取れる。
おまけに季節感まで入って、秋の切なさを感じます。
タイトルも納得。
良かったです。

_ ふく 馥 ― 2006年09月21日 10時03分27秒

 戦死された露子さんの恋人が、名前も同じ、声もしぐさも優しさも同じ山下さんを見ていると忘れられない、高齢になった今、でも今ならまだ行ける、お墓も分からない戦死した恋人の同じ場所に行って、どうしてもお別れを云いたくて、お店を閉めようと決心されたのでしょうね。

 山下さんも見つかったライターから自分の弟だと分かったけど、病に臥してしまってその事が伝えられず、うわ言にまで云いながら亡くなってしまって、それでも伝えたかった、山下さんの霊がライターを置いていったのでしょう。

 今二人が同じお墓に居るのですからもう航空券は必要に無いから、その形見のライターで燃した。


 間違っているかも分かりませんが、私はこの様に読みました。

 血のつながっている者の、(今風に言えばDNAと云うのでしょうか)何処となく雰囲気が同じさを持っている山下さんを感じた露子さんの事が良く書かれていると思います。

_ くれび ― 2006年09月21日 13時00分49秒

構造がダイナミックすぎて知らない墓地に置いてきぼりをくったような気分になりますが、時空を超えて渦巻く思念の嵐がおさまったあとの空を見上げて赤とんぼを眺めています。

_ おさか ― 2006年09月22日 09時16分45秒

百吉さん、
今回想像力に任せすぎちゃって・・・難しいですね。季節感感じ取っていただけて嬉しいです、ありがとうございます。

ふくさん、
丁寧に解釈していただき、ありがとうございます。
読者の読み取り方に、正解不正解はない、あくまで書く側の問題だと思っております。でも大体合ってるかも・・・とつい言ってしまう私は未熟者。

くれびさん、
くれびさんを置いてきぼりなんてそんな滅相もない。
書き直し版、頑張りますです、はい。赤とんぼ眺めながら、お茶でも一服どうぞ。すすす。

_ あかとり ― 2006年09月22日 23時14分51秒

なんかコメント出尽くしちゃってますね~。
800字が「その人」を集中して描かれてることで倍ぐらいに感じる内容でした。すごいです。

私もふくさんと同様の解釈でした。
?な点をあえて挙げさせてもらえるならば、山下さんは見つけたライターで露子さんの戦死した恋人が自分の弟だと何故わかったのか?
多分、この話の前段で露子さんが、よく来る山下さんに「あんな時代に、あの人これこれな(ライターの特徴)ジッポーライターなんて持ってたんですよ・・」なんて会話があったんだと勝手に脳内補完しました。

_ おさか ― 2006年09月23日 12時36分01秒

あかとりさん、
「脳内補完」、ありがとうございます~
皆さんの想像がふくらむようなものを書いたということでポジティブに考えることにします(笑

_ 鹿王院知子 ― 2006年09月23日 16時47分45秒

でも、創作という点でさすがって思いますよ
やっぱり
物語って難しいですもん
おさかさんの場合は表現はすぐに追いつくから
やっぱり発想が大切だと思います
ノスタルジックでいい味がでてますから!

ほら、おさかさんだから
みんな要求がいろいろあるわけですよ
ごめんなさい!
じゃあ書き直し版楽しみにしていますね

_ 木の目 ― 2006年09月23日 19時15分57秒

過不足なく、うまいです(笑

すみません。コマンタさんのコメントを読むまで、タイトルの意味がわかりませんでした。
皆さん凄いです。

共感賞三冠の場合は文句なし師範代ですね。
凄い塾生と師範代。
うーむ、わたし、そんなところの塾長なんですねぇ。しみじみ。
粋と艶もうれしい誤算も簡単には書けないと思っていたんですが、このように前作を超える作品がどんどん出てくると言うのは塾長がいいからですね。うんうん。

_ でんち ― 2006年09月23日 19時43分37秒

並木通り辺りのママにはそんな粋で艶っぽい考えがあるのかぁ。
今日はお彼岸。鰯雲がきれいでした。

_ KEN ― 2006年09月24日 00時53分41秒

失恋になるのでしょうか。ライターだけが物理的に存在してしまいました。主人公はライターを最終的に捨てるのではと想像しました。最後のトンボが主人公の心をよくあらわしているように思いました。

_ おさか ― 2006年09月25日 09時20分37秒

ろくこさん、
再びいらしていただいて、ありがとうございます♪書き直し版は明日UP予定でございます。

木の目さん、
私も、書き直ししてみて、コマンタさんはじめ皆様の凄さが改めて実感できました。よよよよくこんなわかりにくい文で・・・文章塾ってすごいとこです、ほんと。
やっぱ塾長が素晴らしいからですねっ!!すりすりっ

でんちさん、
おおもうお彼岸。盆をとうに過ぎた、よりお彼岸まえの、としたほうがよかったかなあ。再考再考。ありがとうございますっ

KENさん、
うーん捨てるかなあ。死ぬまで大事に持ってる、かもしれないし、もうなくてもいいや、と捨てるかもしれないし。いや、やっぱ捨てられないんじゃないかなあ、なんて作者が迷ってどうする(笑

_ コマンタ ― 2006年09月25日 15時20分15秒

今回の「結託」は、美女木ジャンクションのような5層構造と、高速道路なのに信号機があるみたいな掟やぶりの難物です。これまで、口にいれるだけで自然にとけて甘く、しかも体にいいカカオ70%のチョコレートみたいな、そういうおさか作品に親しんできた者としては、なにか挑戦状でもつきつけられたような気分でした。

さてこれが、どのように書き直されるのか、大いに期待されるところです。美女木ジャンクションにある信号機が、「結託」にはないとさっきひとりで愚考しましたが、信号も注意しないとネオンサインと見まちがえる人がいますからね(ぼくでした)。お店の場面が終わって、山下家代々の墓に来ていることが、赤と青くらい明確に切り替わっていれば、読み直す回数がひとつ減るかもしれません(あくまでコマンタの愚考です)。

すでに出そろったイメージ群に、より適切な配置と遠近感とを与えて、しかも800字を超えない、というものをぼくは期待したい。もちろん、物語のスケールからすれば、800字ではまるではめ殺しからのぞくようなものかもしれません。それよりもデッキに出て、ウクレレでも弾きながら、はるか水平線上のスクリーンに映して鑑賞したい、という気持ちはファンなら当然です。しかし、それはいつでも可能ではないですか?

まずは800字で捲土重来を期していただきたい、と思うのです。はたしてそんなことができるのか!? ともいっぽうで思います。ジャンクションのような壮大な人物パノラマを、より澄んだハイビジョン映像として、しかも字数を増やさずに映し出す。もしできるとしたら、おさかさんしかいない、と思うのです。

2000字や3000字で書き直すのだったら、誰にだってできます(といっては言い過ぎですが)。きっと違う作品になっちゃうでしょうけど、たとえばぼくにだってできそうです。まあぼくだと、露子さんのお腹にはいつしか新しい命が……、みたいな不条理エロミステリーになって、ブーイングを浴びること必定でしょう(笑)。

_ おさか ― 2006年09月25日 19時42分25秒

うおお、こうきましたか・・・コマンタさん。
どうしましょう、塾長(泣)。ってここで泣いてたって
わかんないか。
1000字くらいじゃダメ??

_ コマンタ ― 2006年09月25日 21時24分10秒

>1000字くらいじゃダメ??
いや、だめなんてことはあるはずがありません。ファンとしては何字でも。ただ800字でないと、今回噴出した(?)わかりにくさは解消できないのでは? と思うだけです。

800字ではむずかしいですか? もし800字でおさかさんが書き直しをしないんだったら、ぼくがトライしてみたいなあ。ひょっとして、おさかさんよりいいもの書いちゃったりして。まさか(笑)。

_ おさか ― 2006年09月25日 21時33分39秒

ふっふっふ、言いましたね、コマンタさん。
みなさ~ん、聞いてますよね~

私ももいちど800字、トライしてみます。競作なんてどうでございましょ。
コマンタ版「結託」!!すごい読んでみたいかも!!

_ コマンタ ― 2006年09月25日 21時53分20秒

ありゃ?(笑)。
おさかさんは800字で書き直すべきなんです、まず。2500字を超えるなんて、たるんでます、と諌言したく、じゃぼくが、と言ったんです。800字で書き直すことができるんでしたら、お願いします。それで丸く治まります。(ぼくが恥をさらすことはありません。)
共感賞連覇のおさかさんよりうまく書き直せるひとなんて、この世にいるはずがありません!!!!!!!!! と思います(笑)。

_ コマンタ追記 ― 2006年09月25日 22時25分32秒

でも競作して、負けた方が坊主なる、っているのも面白いですね(笑)。
あるいは、負けた方は、次回から「おさかの弟子」とか「小おさか」と名乗るとか。
塾長に仲介に立っていただいて、無記名で提出したものをどなたかに選んでもらうか、多数決で決めてもらうか。アトラクションとしては面白いかもしれません。

_ おさか ― 2006年09月26日 09時15分15秒

「小コマンタ」とか「コマンタ弟子」(笑)いいかも~
でもねえコマンタさん、誰も気づいてないみたいなんだけど。
塾長にこっそり言います?無記名でゆりかごに出して、
さあどっちがコマンタでどっちがおさかでしょう!!!

なんかすぐバレる気がしますが・・・

あっもしかして、もっとひっばり込めばいいのかも。
でもリレーも始まっちゃうし、ダメかしら・・・
いろいろ妄想が、いや企画が湧いてきます~

_ おさか ― 2006年09月26日 10時11分29秒

コマンタさん、よくよく冷静に考えたら、そんなに派手にしなくてもいいかも。たかが私の作品ひとつに。なんか恥ずかしくなってきちゃいました。

でも!八百字、収めましたよっ!!ふっ。
(最初からそうしろって・・・)
わかりやすくなったかどうかは、わかりません(笑)。
それとは関係なく、コマンタ版「結託」、読みたいですっ!!!!
八百字超えてもいいですから、どっかで書いてくださいませ(ブログでも)お願いいたしますっ♪

_ コマンタ ― 2006年09月26日 11時11分46秒

塾長にいって、ゆりかごに第11回用の再提出スペースをこしらえてもらいましょう。そこにできるだけ同時にアップする(匿名で)。
アップするタイミングは、各賞の発表後からリレー開始前の間、でいかが。

ぼくも26日中には800字で書き上げ、明朝にはアップ可能な態勢をつくっておきます。
(ほかに参加する人、いないかな。いたら名乗り出てもらって、その人にも匿名で同じ時間にアップしてもらうと。)

判定は、ある期間ののち、塾長にしていただくのでいいのではないかとぼくは考えましたが、期限を設けて希望者の自由投票というのもありますね。それでとりあえずシロクロつけていただいて、技をみがきあいましょう。

もしぼくが勝ったら、おさかさんにはぼくの指定するハンドル名で、第12回にエントリーしていただきましょうか。それは「露子」(笑)。ご検討ください。

_ 木の目 ― 2006年09月26日 12時21分22秒

ねぇねぇ、あなたがた。昼間はちゃんと仕事なさい(笑

本日中には第11回用の再提出スペースをゆりかごにこさえます。
判定は、こちらから文章塾参加者に指名ですね。
私のほうからメールまたはブログのコメントに判定していただけるようお願いするようにしましょう。

私は、IPアドレスをのぞけますよね。正直IPみても何がなんだかわからないけど、フェアじゃないので私は判定しないと言うことで (って、逃げてるだけですぅ)

_ おさか ― 2006年09月26日 12時54分42秒

まさかと思ったら、もう返事来てるし。まっぴるまの専業主婦より速いレスって一体。いつ仕事しとんのやっ

で話もすっかり出来上がってるし。どうよこれ。
せっかく前のコメントで遠慮の気持ちを書いたのにあっさりスルーされちゃってるし。ううう。
わかりましたよ、UPしますよ、しくしく。ゆりかごにスペースできてからですねっ。えっと、私が勝ったらどうしようかな。コマンタさんのハンドルネーム。「山下さん」かなやっぱり。おほほ。

_ よっぱ ― 2006年09月26日 15時36分04秒

なんだか盛り上がってるなぁ
南方で戦死した彼と甥と一途な女の話♪
楽しみ楽しみ♪

_ 木の目 ― 2006年09月26日 22時50分34秒

いまね、ゆりかごのコメント見たら妙なことになってるの。すでに何人かのかたが作品投稿してるの。
ごめん、なんか密かに妙な盛り上がり。おさかさん、コマンタさんアドレス欄かどこかにわかるようにしてくださいな。

_ コマンタ ― 2006年09月27日 00時56分33秒

うわー、嬉しい、もうできてる~。塾長ラブ・ラブ・ラブ!!!
えーと、今日の夜12時までにアップすればいいんですね。
よーし、書くぞ~~~。

(よっぱさんも、やらない?)

へえ、もう投稿しちゃってる結託マニアがいらっしゃるんですかァ。
早いなあ。歯がゆい思いをされていた方がそれだけいたということでしょうか、ネ。
無記名だし、大勢なら、より実力がよりはっきり出ますね。いやあ、出ますよ、きっと。
うつくしい、この切磋琢磨なふんいき。

他のみんなも、実力をみせるときだよぉ~~~。
おいで、遊ぼぅー。
ぼくらの人生、だいじな時間。

>おさかさん
負けたら「山下さん」、了解です。
「航空券」か「涼やかな目」がよかったけど、
「バケツ」じゃなかったのを喜びたい(笑)。

_ トゥーサ・ヴァッキーノ ― 2006年09月27日 08時10分31秒

ボクもゆりかごに参加してしまいました。
あ、ボク匿名じゃなかった!
どうしよう。ルールをちゃんとみてませんでした。
すいません。
塾長!やっぱり迷惑をかけるようですが、可能でしたら、ボクの文章になんか適当な匿名を付けてもらえませんか?

_ おさか ― 2006年09月27日 09時31分18秒

うああ、もう出しちゃったよ。しかも全然違うハンドル名で(露子さんじゃないですよ)。
まあいいや、わかりますよね、多分。
塾長おまかせ~

それにしても皆、見てないふりしてしっかり知ってたのね・・・う~んもう、いけず。
>「バケツ」じゃなかったのを喜びたい(笑)
おおそういう手もあった!!、ちっ。ぬかったわっ(笑)

_ よっぱ ― 2006年09月27日 15時06分23秒

おお どんどん盛り上がってきてる
高みの見物としゃれ込みます♪

_ 蝶子 ― 2006年10月03日 11時29分10秒

ゆりかごにまで飛び火して大騒ぎになった本作ですが、私にはすうっと入ってきて、しっとりしんみり楽しめました。
冒頭の「いつも通りに」は「ツケといて」ってことですよね? たぶん山下さんは、飲み代踏み倒して死ぬのはしのびないから息子に払わせてさらには息子も常連にさせるから店は閉めるなあ~といいたかったのよね、と思いました。二人の山下から思われるあまり、店を続けることになっちゃったと。

>この年だ、もう帰って来るつもりもない。

「つもりはない」としたほうが、この時点での決意の強さを出せると思いましたが、あえて弱めておいて翻意させたのね、と納得することにしました。

_ おさか ― 2006年10月04日 17時07分41秒

わーい蝶子さんだ♪もういらっしゃらないかと心配しておりました~
>私にはすうっと入ってきて、しっとりしんみり楽しめました。
嬉しい~
なんであんなに大騒ぎになったんでしょうね?手抜きしたわけじゃないんですよ~ちゃんと推敲もしたのに。
面白かったけど。

>「つもりはない」としたほうが、この時点での決意の強さを出せると思いましたが、あえて弱めておいて翻意させたのね、と納得することにしました
さ、さすが鋭い。「は」と「も」って意識はしてなかったのですが、露子さん、フィリピン行ってどうするか、っていうのは何も考えてないんですね。ただ行くってだけで。そのへんの曖昧な感じが出たのかも。

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